東京アスリート認定選手・インタビュー(41)篠原光選手(東村山市) ボクシング(2019/2/12)

篠原光選手の写真
【プロフィール】
  • しのはら・ひかる 2002年12月13日生まれ。日本体育大学桜華高等学校所属。
  • 2016、2017年 U-15全国大会 優勝
  • 2017、2018年 全日本アンダージュニア大会 優勝
  • 2018 全日本女子選手権 優勝
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2012年ロンドンオリンピックから正式種目に採用された女子ボクシング。今回は、小学生から出場している全国大会などの国内公式戦では無敗を誇る女子高生ボクサーの篠原光選手にインタビューを行いました。


オリンピックを目指すからには
金メダルが目標です。

〜「東京アスリート認定選手」に選ばれたお気持ちはいかがですか。〜

小学生の頃からボクシングの全国大会に出場して頑張ってきましたが、やっとそれが認められたのかなと思いました。


〜「東京アスリート認定選手」を対象にしたメンタルトレーニングセミナーに積極的に参加されていますが、セミナーは役立っていますか。〜

篠原光選手の写真2

普段試合に向けた減量は、2kg程度と精神的にはあまり苦ではないので、私の場合は試合前のモチベーションを保つためにセミナーで学んだことが役立っています。実践しているのは、練習日誌にその日の練習の良かった点を書き出し、次の練習や試合にパフォーマンスが良かった時のイメージを持って臨めるようにすることです。


〜ボクシングとの出会いは、5歳の時にボクシングジムに連れてこられたのがきっかけとのことですが、当時の様子はどうでしたか。〜

最初は大人の男性ばかりで驚きました(笑)。元々、バスケットボールをやっていたので、団体競技と個人競技で全然違うのが面白かったです。バスケの練習後、週2回ボクシングジムに通うようになったら楽しくなってしまい、小学3年生以降はボクシングに専念するようになりました。ボクシングジムでは、同年代がたくさんいる中の1人の選手ではなく、私個人、自分自身を感じられる気がしました。


〜1日の練習スケジュールを教えてください。〜

篠原光選手の写真3

朝5時半に起きて、近くの堤防まで往復4〜5km、堤防に着いてから2〜3km走ります。その後、学校まで30分近く自転車に乗って登校。授業が終わったら、そのままボクシングジムに行きます。練習の帰りは自転車を軽トラックに乗せて、トレーナーである父親と一緒に帰ります。


〜2018年3月には、全日本アンダージュニア大会5連覇を達成されましたが、これまでに印象に残っている試合やエピソードを教えてください。〜

中学生までは、判定にまではならずに勝ってきていたのが、6月の高校生になってから初めての試合で勝ったものの、高校3年生を相手に判定に持ち越されてしまったのはとても悔しかったです。


〜トレーナーであるお父さんや、家族からはどのようなサポートを受けていますか。〜

父はボクシングジムでの指導だけでなく、朝も一緒に堤防で走ってくれます。母は毎日お弁当を作ってくれていて、メンタルトレーニングの他にも栄養サポートの講習を一緒に受けて、栄養バランスについて勉強しています。減量の時でもきっちりカロリー計算して、健康に気遣ってくれるのはありがたいです。


〜右ストレートからの左フックを得意とされていますが、自身の強みはどこにあると思いますか。〜

篠原光選手の写真4

※篠原選手の原点 初めての全国大会
2012年9月U-15全国大会 小学生30Kg級優勝

試合前に緊張する人もいますが、私の場合は「リラックス」と「集中」の切り替えがしっかりできるので、それが自分の強みだと思います。試合中に疲れてきたり、痛めたりすると、すぐに顔に出てしまうので、自分の感情を出さずに、この状態は相手からはどう見られているか考えられるようになりたいと思っています。これにも、先ほどのメンタルトレーニングが役立っています。


〜東京2020大会オリンピックに向けての目標、課題はなんですか。〜

学校でもボランティア募集など東京2020大会の話題で盛り上がっています。みんなで盛り上げていけば選手も頑張れるし、ぜひとも、応援して欲しいです。自分は目指すからには金メダルが目標です。オリンピックは世界を相手にするので、まずは国内で全勝して、国際大会でも結果を出しながら自信をつけていきたいですね。


〜読書、茶道、ドラム演奏など、とても多趣味だそうですね。〜

「読書」は大好きで、今、読んでいるのは、映画にもなった小説です。読んでいるジャンルは、ミステリー、ファンタジー、私小説などバラバラで、何でも読みます。「茶道」はボクシングが激しいスポーツなので、落ち着いた趣味としても続けています。試合前の心の切り替えに役立っている気がします。「ドラム」は小学校の吹奏楽部で始めて、市内の大会にも出ました。今は自宅にもドラムが置いてあります。ドラムは手と足で違ったリズムの動きをするので、ボクシングにも近いかもしれません。


〜毎日のようにブログを更新されていますね。〜

2018年12月全日本女子選手権 ライトフライ級優勝時の写真

ブログは、日記感覚で書いています。一昨年の自分は何をしていただろうとか、思い返すことができるし、その日のことを書くことで1日の振り返りができることが一番大きいと思います。練習のことは練習ノートに記し、その日の出来事や自分の気持ちをブログに記録しておこうと思っています。

※2018年12月全日本女子選手権
ライトフライ級優勝時


〜オフや空いた時間は何をしていますか。〜

だいたい、お菓子作りをしています。最初は母の手伝いで混ぜたりしていただけなのですが、次第に自分で調べて作るようになって、今は母には手伝わせません(笑)。得意なのはクッキーとスコーンです。型抜きやチョコチップのトッピングなど工夫して、可愛いものにハマっています。作ったお菓子は友だちにあげています。


〜東京でお気に入りの場所、おすすめの場所はありますか。〜

いつも朝練で練習をしている場所ですね。自然豊かで正面は湖、反対は森になっていて、風も気持ちいいので散歩するにはおすすめです。


〜将来はプロを目指すのですか。〜

プロになる予定はありません。東京オリンピックで金メダルを獲得して一番上に立てたら、後は少しずつペースを落として、自分のやりたいことをやっていきたいと思っています。目標は、スポーツ栄養士になることです。後は、色々な国に行ってみたいです。


〜スポーツファンの皆さんに女子ボクシングの見どころをお願いします。〜

篠原光選手の写真6

女子ボクシングというと、女子同士が殴り合うイメージが強くて、あまり良い印象を持たれていないと思いますが、女子ボクサーにも多彩なタイプがいて、戦い方も様々です。足の動きが速いアウトボクサー(相手との距離をキープしながら隙を見て攻撃に転じるスタイル)だけど、結構パンチを当ててくる人とか、観るポイントを絞って観戦すると面白いと思います。たくさんの人に観に来て欲しいです。

《トレーナー 篠原一三さん(篠原選手父)のお話》

スピードが信条なので、幼い頃からスピードをつける練習を行ってきました。身体の成長と共に、リーチも長くなり、足も速くなってきて、だんだん武器が増えてきました。また、高校生となり、相手の選手たちも強くなってきました。昔と比べてルールも変わってワンパンチ、ツーパンチでダウンを取ってくれないので、少しずつ戦い方も変えなければいけません。最終的な目標はオリンピックなのですが、着実に1戦ごとにやっていくしかありません。

【直近の試合情報】
東京都ボクシング連盟 リンクから外部ウェブサイトへ

取材が行われたのは12月の全日本女子選手権前。高校生になって初めての全国大会で負けたくないと語ってくれましたが、まさに有言実行で優勝しました。これで国内戦無敗も更新です。小学生の頃からお父さんと一緒に練習を続け、日々、選手として成長してきた篠原選手。高校生となり、周囲のレベルが上がる中、一歩一歩勝ち進むため、家族と共にさらなる努力を続けています。小学生時代から公言している「夢はオリンピックで金メダル」が実現する日を楽しみにしています。

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