東京アスリート認定選手・インタビュー 奥山理々嘉選手(目黒区) バスケットボール(2018/10/26)

奥山理々嘉選手の写真 
【プロフィール】
  • おくやま・りりか 2000年4月6日生まれ。八雲学園高等学校所属。
  • 2016年 世界選手権(U-17) 9位
  • 2017年 国民体育大会 2位
  • 2018年 アジア大会 3×3 2位
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2017年のウインターカップ3回戦で、女子の1試合最多得点となる62得点を記録。2018年4月には女子日本代表合宿にも召集され、2020年の東京オリンピックでの活躍が期待される奥山理々嘉選手にインタビューしました。


「日々の積み重ねと前向きな気持ちが
どこでも自信を持ってプレイできる秘訣」

〜ご家族全員がバスケットボール経験者という環境で、競技を始めたきっかけについて教えてください。〜

2つ上の兄が小学校3年生からミニバス(ミニバスケットボール)を始め、その練習が楽しそうだったので、自分も始めました。シュートが入ったら嬉しいし、先輩やコーチに教えてもらいながら、出来ることが一つ増えるごとに嬉しくて、毎日毎日、練習が楽しみでした。

奥山理々嘉選手の写真1


〜これまでに転機となった試合や出来事はありましたか。〜

その時々に自分を変えてくれた試合がたくさんあって困ってしまいますね(笑)

ミニバス時代は、小学校6年生の県大会準決勝です。2位までが関東大会に行ける絶対に勝たなくてはいけない試合に負けてしまいました。この試合では相手チームに研究されていて、初めて2人がかりでマークされてしまった私は、試合中半べそになりながら弱気になって攻めることが出来ませんでした。結果は44対14で負けてしまい、4クオーターあって14点しか取れないことにも悔しくてたまらなかったです。監督からは戦う気持ちが大事だと言われ、一番勉強になった試合でした。

中学時代では、最後の夏の全国大会のベスト8で、同じ神奈川県同士の対戦でした。負けたら引退という大事な試合に、私は3ピリオド目で5ファウルをして退場となりました。でも、自分が、退場してから逆に頑張らなければと、みんなにやる気が出てきて、残り何秒かというところで逆転勝ち。チーム全員がひとつになって、勝ちえた勝利でした。自分は試合が終わった瞬間から大泣きでした。本当に仲間の大切さ、チームで頑張ってきて良かったなと思いました。自分一人の力ではなく、仲間のおかげで自分が居るのだと痛感しました。

高校時代では、初めて出た世界選手権です。全6試合中、最初の3試合は出られなくて、後半の3試合に出させてもらいました。自分が1度も試合に出られなくて負ける悔しさ、自分が居て何の役に立ったのか、何のために来たのか、悔しい気持ちになりましたが、あきらめずに練習を頑張って、後半の3試合に出してもらって、この大会はとても刺激的でした。海外選手たちとの試合では、いつもと違ったことを学べたと思います。これからU-18日本代表として戦っていく、いい経験になったと思います。


〜U-17日本代表チームでは、唯一の高校1年生ということでしたが、先輩たちから学んだことはありましたか。〜

奥山理々嘉選手の写真2

全国から集められた、今まで一緒にプレイしたことのない選手ばかり、しかも一番年下で、最初は寂しかったです。でも、試合後に落ち込んでいたら部屋に呼んでくれる先輩たちや、一緒に頑張ろうと言ってくださる人も居て安心でした。先輩の技術を見たり、一緒に居るだけでも勉強できたのが良かったです。


〜逆に高校では最高学年として、仲間たち、後輩たちと、どのように接してきましたか。〜

いつも周りを見るように心がけています。大会中うまくいかなかったり、エントリーメンバーから落ちてしまったり、監督に叱られて落ち込んでいる仲間などが居たら、自分が何を言ったら前向きになってくれるかなと考え、声をかけるようにしています。そして、キャプテンとして、いつもみんなに仲間を大切にするようにと話しています。


〜1試合最多得点記録62得点を成し得た奥山選手にとって、シュート力、得点力が一番の強みだと思うのですが、その他に競技者としての強みは何だと思いますか。〜

物怖じしない性格というか、緊張せずに、どこに行っても自信を持ってプレイできることです。それは自分に実力があるということではなく、これまで積み重ねてきた練習、バスケットボールに対しての気持ちに前向きに、一生懸命に取り組んできたので、あとは自分の力を出すだけだと思っています。どのような状況の試合でも、自分のやるべきことを考えて、思い切りプレイできるのが、いいところだと思います。


〜学業と競技の両立はどのようにしてきましたか。〜

勉強は好きなのですが、家で勉強する時間がほとんどなかったので、学校の先生方や友だちに助けを求めると、わからない箇所を教えてくれたり、アドバイスしてくれたり、周りの人たちに支えられてます。先生方は、毎日、私たちが遅くまで練習していることを知っているので、授業中に「ここは解るか?」とか気にかけてくださったり、職員室に行くと、試合や合宿で学校を休んでいた時の授業について教えてくれます。先生方の理解がなかったら、私は進級出来てないです(笑)


〜試合には学校の友達も応援に来ますか。〜

ウインターカップ(全国高等学校バスケットボール選手権大会)では、学校中のみんなが、お揃いの八雲の青いTシャツを着て応援に来てくれます。会場内がざわつくような、吹奏楽部のかっこいい演奏には驚きましたが、嬉しかったです。みんなの応援が私たちの力になりました。だからウインターカップでベスト4に入れたのだと思います。


〜応援が力になるということでは、2020年の東京オリンピックでは日本国中が応援してくれると思いますが、オリンピックに向けての課題と目標を教えてください。〜

奥山理々嘉選手の写真3

バスケットボール日本女子は世界的にもレベルが高いチームです。そこを目指して頑張っているのですが、東京オリンピックまでの2年間で、代表に選ばれることは本当に厳しいと思います。それでも誰にでもチャンスはあるし、年齢も関係ないと思うので、練習して上を目指します。東京でプレイ出来るということは、家族、学校の先生、私を支援してくださった皆さんに応援してもらえるということなので、本当に頑張りたいです。そのためにも試合に出られる立場に居たいです。


〜昨年度に続き、今年度も「東京アスリート認定選手」に認定されて、何か意識が変わりましたか。また、周囲からの反応などありましたか。〜

2年連続で「東京アスリート認定選手」に選んでいただいて、本当に自分でいいのかと思いましたが嬉しかったです。東京を代表するアスリートの一人として、自覚と責任感が強くなりました。誰が見ているかわからないですから、しっかりしなくてはと思いました。東京を応援してくださる人が居るので、気持ちが引き締まりました。


〜今後の人生設計についてはどのように考えていますか。〜

高校を卒業したらプロとして実業団で頑張って、日本代表になることが一つの目標です。また、海外に行って少しでも勉強してみたいという夢があります。引退してからは考えていませんが、チームのスタッフなのか、どこかで指導者になるのか、両親のように自分の子どもに教えているのかもしれませんけど、バスケットが好きなので、バスケットボールと応援してくださった皆さんに恩返しをしたいです。


〜休日はどのように過ごされていますか。〜

空き時間は、寝るか、食べるか、休むか、自主練習をしています。あとは試合のビデオを見るのが趣味といえるほど好きです。お菓子づくりも好きなので、お菓子づくりを家でしてみたり、誰かの誕生日の時にケーキをつくってみたりとか、とにかく甘いものが好きなので、食べるのも好きです。


〜高木監督のところで下宿をしていますが、どのような生活を送っていますか。〜

奥山理々嘉選手の写真4

自宅から通っていた1年間は、自主練習する時間もとれない状態でした。そんな時に高校の近くに住んでいる高木監督から、下宿すればとお誘いいただきました。下宿してからは、みんなが学校に居ない時も自主練習が出来たり、通学時間が少ない分、前よりも練習時間に充てられ、バスケットボールに打ち込めるようになりました。家族と離れてみると、いろいろと家族がやってくれていたことに気づかされました。下宿のおかげで、私生活の上でも成長出来て良かったです。


〜試合前のルーティンや食事、ラッキーアイテムなどはありますか。〜

公式試合では必ずリストバンドをしています。小さい時から公式戦の時は、リストバンドをすると決めていて、ミニバスの時から着けています。監督にリストバンドを着けて頑張れって言われて、そこからリストバンドをするようになりました。

8月末に日本代表として、アジア大会3×3で銀メダルを獲得された奥山選手。本大会の代表チームに合流する直前まで、国民体育大会の予選会である関東ブロックに東京都代表として出場していたため、3×3の練習はほぼ出来ていない状況とのことでした。大会前の本記事インタビューでは「ハーフコートのため攻守の切り替えが早いが、ぶっつけ本番から学ぶことも多そうで楽しみ!」とポジティブに語っていました。多忙なスケジュールでも持ち前の明るさで、勝ち獲った銀メダル。今後もさらなる活躍を見せてくれることでしょう。

直近の試合情報

FIBA U18 女子 Asian選手権大会2018
日程:10月28日(日)~11月3日(土)
開催地:インド・バンガロール

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